[開催レポート]5/1 9対話の時間〜テーマ 「老後」〜

REWAの西浦です。

5/19(水)に、「対話の時間~テーマ「老後」~」というタイトルで「老後」をテーマに哲学対話をするイベントを行いました。

時間になり皆さんが続々と集まってきてくれました。
まずは簡単に私の自己紹介とREWAについて紹介をさせていただきました。
そして、哲学対話が初めての人もいるかもしれないので、哲学対話って何?を説明させていただいて、哲学対話をする上でのルールをお伝えしました。
その後、参加者皆さんに自己紹介をしてもらいました、今回は「老後にやりたいこと / 今、老後でやっていること」というお題で一言ずついただきました。

自己紹介のあとはテーマについての「問い」を皆さんから出していただいて、その中から対話のスタートになる「問い」を選びました。本日の問いは「老後の定義とは?」に決定。
問いの理由は、老後の定義を検索しても明確なものが出てこないということでした。そこで今回は自己紹介で「私は今老後なので・・・」と言われていた方がいたので、「なぜ、自分は老後だと思ったのか」を教えてもらいました。そうすると「社会的責任から解放された」というお話があって、そこから皆さんが考える老後の定義を聞いていきました。「65歳では?」「年金をもらいはじめると老後と感じる、でも将来変わるかも。。。」「子育てが終わったら、自分の人生を生きられる、そう言った意味で老後かも。」などいろんな考えを共有していきました。

そして「力士の引退って30代だよね、じゃ引退後は老後なの?」という問いが出てきて、「引退しても、その後弟子の育成するので老後ではないのでは」や「でも現役と親方は責任が違うような」などと話しながら、”老後の定義”と”責任の変化”のつながりについて考えていきました。さらに「仕事を辞めると、人とのつながりがなくなってしまうよね」や「辞めた後にまた新しい人とのつながりを作らないと寂しい老後になるよね。」といった話になり、老後には人とのつながりの再構築があるという考えも出てきて、考えが深まるのを感じました。

ここから問いを変えて「老後の幸せな生き方とは?」について考えていきました。「今の時代インターネット使えることは大切」「新しいことにチャレンジする」「人に頼ることも大切」と色々な意見が出てきました。ここで「では老後に何が必要?」と問いが出てきて、それに対して「お金、仲間、健康」という意見がありました。それに対して「確かにそうですね、でもそれって若くても必要ですよね。」という意見もあり「そう考えると、老後ってその前の人生から繋がっていますよね」という発言から「いきなり幸せになれない、積み重ねが必要」や「老後に幸せになるために準備として今を生きているのでは」といった考えがでてきました。そして「老後にすべてが満たされていることはない、それなりに満足することが必要では」や「自分が大切なものは何か?を理解していくことが必要なのかな」などという考えがでてきた後に「こうやって考えていると、老後を豊かに生きることを考えて実践していくことは、今を幸せに生きることに繋がるのでは」という考えがでてきて、どんどん面白い考えがでてくる中で、お時間になりました。

最後に皆さんから最後の一言を発表してもらいました。
そして記念撮影をして対話の時間は終了しました。

対話終了後、交流会として皆さんで自由にお話をしました。
今回は対話の中で起こった「人とのつながり」というキーワードから「人付き合いは得意?」というお話で盛り上がりました。その後、参加者の方からイベントについてご意見やビジネス書のイベントをやってほしいというご要望など有り難いお言葉をいただきました。

今回「老後」というテーマで対話をさせていただいて、対話の前は「老後」という言葉にネガティブなイメージを持っていましたが、対話をするなかで「老後」を考えるって楽しい!と感じました。対話をしながら以前高齢者福祉の分野で働かれている方から聞いた「今の高齢者福祉を考えることは私たちの未来を考えること」という言葉を思い出しました。未来=老後のためのよい準備をしていこうと考えさせられた対話でした。

一緒に対話をしていただいた皆様ありがとうございました。

~参加者の方からいただいた感想~

・哲学対話の魅力が素晴らしかった。人の意見を否定せずに行うことが良かった。(Yさん)

・貴重なお時間ありがとうございました。(Mさん)

・一方的な発言や攻撃的な発言がなくうまく発言がコントロールされていたように思いました。(Fさん)

・自由に楽しく話しができた。(Iさん)

・問いに対しての対話が深くて学びになりました(Tさん)