[開催レポート]5/1 対話の時間〜テーマ わかりやすい〜
REWAの西浦です。
5/1(土)に、「対話の時間~テーマ:わかりやすい~」というタイトルで「わかりやすい」をテーマに哲学対話をするイベントを行いました。
時間になり皆さんが続々と集まってきてくれました。
まずは簡単に私の自己紹介とREWAについて紹介をさせていただきました。
そして、哲学対話が初めての人もいるかもしれないので、哲学対話って何?を説明させていただいて、哲学対話をする上でのルールをお伝えしました。
その後、参加者皆さんに自己紹介をしてもらいました、今回は「ご自身をわかりやすく一言で表現してください」というお題で一言ずついただきました。
自己紹介のあとはテーマについての「問い」を皆さんから出していただいて、その中から対話のスタートになる「問い」を選びました。本日の問いは「『わかりやすい人ね』はどこまで分かっているのか?」に決定。
問いを出してもらった参加者からその問いを出した理由を教えてもらってから、対話がスタートしました。問いを出してくれた方はよく「わかりやすい人ね」と言われるが、これはどこまで理解して言われているのか?という疑問があるとのことでした。
今回はとてもパーソナルな問いだったので、他の参加者からはまず「その時にどう感じるのか?」などの質問から始まりました。それに対して「言われると半分当たっていると思いながらも、嫌な気持ちになる。」という答えがあったことで、わかりやすいと言われたときになぜネガティブな感情になるのかという話になり、「どこかで簡単にわかられてたまるか!」や「簡単に自分を分類されたくない」という思いや「言われた相手を自分が認めておらず、そんな人に自分を簡単に分かられたくない」という実はその感情は自分の中にある相手への評価から生まれてくるのではといいう考えも出てきました。また芸術の分野ではわかりにくい作品が高い評価を得ることもあるといった例から、人間関係の中では自分のことをわかってほしいが、全部わかられたくないというような自分自身が特別な存在でありたいという願望があり、それが「わかりやすい人ね」と言われたときのネガティブな感情になっているのではないか?という考えも出てきたりして、「わかりやすい」と感情のつながりについてどんどん対話が進んでいるなかでお時間になりました。
最後に皆さんから最後の一言を発表してもらいました。
そして記念撮影をして対話の時間は終了しました。
対話終了後、交流会として皆さんで自由にお話をしました。
今回は対話の中で起こった「沈黙」について、あれはどういった「沈黙」だったのかという話題で盛り上がりました。意見を交わしてみると、ある方が「沈黙の時に感じた”もやもや”がすっきりしました」と発言をされていました。私は哲学対話の中で持った”もやもや”を持って帰るのが好きでしたが、こうやって対話の中での”もやもや”をテーマをみんなで話してみると新たな発見があり、これも面白いなーと思いました。
今回「わかりやすい」というテーマで対話をさせていただいて、「わかりやすい」という言葉が持っている「複雑さ」を対話を通して感じることができました。私は「わかりやすい」がネガティブな感情を生む言葉だとは思っていなかったので、今回の対話で新たな発見をすることができました!
一緒に対話をしていただいた皆様ありがとうございました。
~参加者の方からいただいた感想~
・新しい発見があった。(Yさん)
・皆さんの発言が深く学びになります。(Mさん)
・色んな考え方を知ることができた。(Fさん)
・テーマが新鮮だった。(Iさん)