[開催レポート]6/30 対話の時間〜テーマ 「友だち」〜

REWAの西浦です。

6/30(水)に、「対話の時間~テーマ 「友だち」~」というタイトルで「友だち」をテーマに哲学対話をするイベントを行いました。今回のテーマは参加者アンケートでいただいたものを採用させていただきました。

時間になり皆さんが続々と集まってきてくれました。今回も初めましての方や他のイベントに参加いただいて対話の時間にも参加いただいた方など色々な方が参加されていました。
まずは簡単に私の自己紹介とREWAについて紹介をさせていただきました。
そして、哲学対話が初めての人もいるかもしれないので、哲学対話って何?を説明させていただいて、哲学対話をする上でのルールをお伝えしました。
その後、参加者皆さんに自己紹介をしてもらいました、今回は「友だちは多いですか?」という質問をさせていただき、それに答える形で一言ずついただきました。皆さん友だちは少ないというお答えしたが、その内容は人それぞれで聞いていて興味深かったです。

自己紹介のあとはテーマについての「問い」を皆さんから出していただいて、その中から対話のスタートになる「問い」を選びました。今回は過去最大数の問いの案をいただきました、やはり身近な存在なためか皆さん考えたいことがたくさんあるようです。その中から選ばれた本日の問いは「友だちの定義はなにか?」でした。

問いを出してもらった参加者からその問いを出した理由を教えてもらってから、対話がスタートしました。

問いを出した人は、「友だちってなに?」と考えておられて、他の参加者の発言から”定義”というキーワードで問いをつくってみたということでした。

そこからまず「”友だち”という言葉が若い人が使うイメージがある。また、友だちがいなくても、仲間がいればいい」という発言があり、”年齢との関係”や”仲間との違いは?”といったポイントが出てきました。それに対して「私は”仲間”という言葉の方が若いイメージがある。」や「仲間は同じ志がないとダメで、友だちはそういったものがなくてもいい」などの異なる意見があったり、「友だちとは深い対話ができる」や「会う頻度や連絡の頻度とは関係ない」、「やはり信頼があること」、「片方が友だちと思っていても、他方は友だちと思っていないということもある」など様々な”友だちの定義”を構成しそうな要素が出されていく中、「今まで友だちだったのに、この人友だちではないと思う瞬間は?」という問いが出されて、それに対して「利用されたと感じた時」や「相手の価値観が変わってしまった時」、また「年齢差を知った時に友だちと呼んでいいか悩む」などそれぞれの経験からの考えが共有されていき、”何が友だちと感じさせるのか”について考えが深まってきました。その後「”好き”ということが絶対条件ではないか。」という考えも出て、”愛”が構成要素ではという対話がされました。また「友だちでいるためには記憶している必要がある」という話から”エピソードを持っているか”という考えや、「今は少し離れているけど、でも友だちと思っている」というお話から”相手の存在を感じること”が必要なのではという考えも出てきて、どんどん考えも深まり”友だち”の核心に近づいてきているのではと感じる中、お時間となりました。

最後に皆さんから最後の一言を発表してもらいました。
そして記念撮影をして対話の時間は終了しました。

対話終了後、交流会として皆さんで自由にお話をしました。その中では、お悩み相談があり皆さんからのアドバイスが飛び交っていました。また「哲学対話をしていて普段の生活での変化はありますか?」とお聞きしたところ、「たくさんあるー!」という反応があり、具体的に聞かせていただくと「対話のことが頭に残っていてふとした時に発見があります」や「少しの待ち時間に〇〇とは何か?と考えてしまいます」など楽しいお話も聞けました。

今回「友だち」というテーマで対話をさせていただく中で、「あ、あの人友だちだったかもー」と思うことがありました(他の参加者の方も同じ体験をされたそうです)。そこから、友だちと私たちがが考えてることは、私たちが認識しているより深いところで判断しているのかなーと感じました。そんな主観的な判断をしている友だちを定義することはできるのか?とモヤモヤしました。今回もいろいろな発見をさせてもらった対話でした。

一緒に対話をしていただいた皆様ありがとうございました。

~参加者の方からいただいた感想~

・たくさんの人がいていろいろな価値観があって楽しい。(Aさん)

・とても勉強になりました(KIさん)

・色んな人の話を聞いて考えを深めたり気持ちの良いモヤモヤが残りました。(Tさん)

・友だちの定義を対話の中でなんとなく見つけることができた気がする。多様な意見を聞くことができて非常に楽しかったです。(KAさん)

・穏やかながら、発言への違和感なども発言されて、良い対話だったと思います。(Fさん)

・空間とふれあいを楽しめて心地良かったです。(Iさん)