[開催レポート]3/2 ダメ出しから脱出!提案が通りやすくなる言葉の処方箋(ロジック・ブランチ入門編)
REWAファシリテーターの奥田です。
2021年3月2日に、REWA開校記念イベントということで「ダメ出しから脱出!提案が通りやすくなる言葉の処方箋」と題して、教育のためのTOC(TOCfE)の思考ツールの1つ、ロジック・ブランチの入門編をオンライン(ZOOM)で開催しました。
なんと、50名近い方に参加いただくことができました! ありがとうございます。
ロジック・ブランチは、ものごとの因果関係を図示することで、論理的に考える、話す、書くことが簡単になる思考ツールです。
ええ、因果関係って難しそう!って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、「雨が降ったらどうしますか?」と聞けば、ほとんどの方が「傘をさします」とお答えになるでしょう。
つまり、頭の中では、「こうなったらこうしよう」と常に考えてその通りに行動するのが人間なのです。
なので「ほとんどすべての人は考える力をもともと持っている」、その力を引き出すためのロジック・ブランチという位置づけで、1時間のワークショップを開催しました。
(1)お話の中のできごとのつながりを見つける
イソップ物語「ガチョウと黄金の卵」や、ジョンソンともゆきさんがTwitterで公開している1コマ漫画を見て、その中でどんなできごとがつながっているかをみんなで探していきました。
パッとお話をみたときに、ストーリーの流れは自分の頭の中で見えているのですよね。なので、読んでみて面白い、楽しいと感じるのです。
それを改めて、ロジック・ブランチの形にするとどうなるか、講師が例をお見せして、頭の中の論理のつながりと、それを図示したロジック・ブランチの形のイメージあわせをしていきました。
(2)箱2つ、箱3つのロジック・ブランチを描いてみる
ロジック・ブランチは、言葉を書きこむ「箱」と、原因と結果の関係を表す「矢印」と、アンドの関係を表す「バナナ」の3つで構成されます。どれとどれが矢印でつながるのか、どんなときにバナナを使って、どんなときには使わないのかを、身近な例をお見せしながら、みんなで考えていきました。
箱が2つ3つだと、パッと見て因果関係でつながっているかどうかがすぐにわかると思います。この基本の形がとても大切ですね。論理的に考えることが得意な人は、この基本形をベースに、全体の話のつながりを丁寧に見出すことができる人だと思います。
(3)つながりをチェックする
人と話をしていて「いまいちわかりにくいな」とか「こちらの言っていることが伝わってないな」と感じることはありませんか?それはお互いが思っているロジックがずれていることが原因です。
今回は「箱の中身は大丈夫?」と「箱のつながりは大丈夫?」という2つの観点で、論理をチェックする方法をお伝えしました。これはちょっと難しかったかも?ゆっくり時間を取るワークもこれからやっていこうかなと思います。
今回のテーマは「提案が通りやすくなるための論理思考」でした。自分の話を論理的に整理して、それを相手にわかる順番で伝えることで、相手がこちらの提案を聞いてくれることが多くなるのかなと思います。
また一方で、相手がなかなか提案を聞いてくれない場合、相手の論理を確認することで、こちらが適切な対処を取ることもできるようになります。
論理的に考える、話す、書く、というのは、ひとつひとつの言葉のつながりを丁寧に考え、確認していくことで、誰にでもできることだと思っています。いや、それ難しいでしょ、という方は、ぜひ、ロジック・ブランチの練習をやってみて下さい。またこの関連のテーマでワークショップを開催したいと思います。ご期待ください!
今回アンケートでいただいたお声も紹介しますね。
・仕事で上司、部下に伝わらない経験は多かったので、とても参考になりました。考えるクセをつけていきたいです。
・カメラOFFでもOKという所が参加のハードルを下げているので、大変参加しやすいと思いました。
・刺激を受けつつ穏やかで心地よい時間でした。
・受講していて無料でいいのかと思う内容だったのでいまが開講前の無料期間だと伺って納得しました。今回参加させて頂けて良かったです。
参加いただいたみなさま、ありがとうございました!