[開催レポート]3/9 ビジネス書読書の処方箋
REWAファシリテーターの奥田です。
2021年3月9日に「ビジネス書読書の処方箋」と題してワークショップを開催しました。今回は30名近くの方にご参加いただきました。ありがとうございます!
さて、みなさんも、読みたいなと思って買ってきて読まずに積まれたままの本はお持ちではありませんか?いわゆる「積ん読(つんどく)」という状態ですが、「ああ、読まなきゃ」と思うだけで気がめいってしまう、そんな方もいるかもしれません。
今回は「加速学習」の手法の一部を使った「短時間でビジネス書を読むための方法」についてみなさんにお伝えして、実際にビジネス書を1冊読んでいきました。
読書のステップはつぎの6つ。
(0)リラックスする
(1)本を読む目標を決める
(2)本の全体を眺める
(3)著者に対する質問を作る
(4)本の中から質問の答えを探す
(5)頭に刷り込む
です。
学習をする上で「脳がリラックスしている」ことはとっても大切です。「ああ、読まなきゃ」というプレッシャーを受けていると、情報が素直に頭にはいってきません。
今回は「タッピング」と「深呼吸」をすることで、身体と心をリラックスさせて、本を読む準備をまず行いました。
つぎに大事なことは「本を読む目標を決める」ことです。
みなさん、普段本を読むときに「目標」を決めて読んでいますか?なんとなく、目標を決めずに、本の先頭から1ページずつ読む、という方が多いのではないでしょうか。
本を読む目的・目標が定まっていると、自分にとって必要な情報のイメージが鮮明になるので、本1冊の膨大な情報の中から、自分にとって本当に必要な情報にたどり着きやすくなるんです。
なので、本を読む前に「今日は○○について学ぼう」とか「△△がうまくなる方法を知りたい」とか、具体的でワクワクする目標を決めていきました。
つぎに、本をパラパラめくって全体を眺めることで、これから読む本の全体像をつかんでいきます。この本はどんな内容なのかな、著者ってどんな人なのかな。これからお話する人のキャラクターをつかむために、事前にあれこれ情報収集するように、いまから読む本について2~3分で全体像をつかんでいきます。
そして、つぎのステップが「質問作り」
いままでの読書は、著者が講演会でお話しているのを聞くようなスタイルだったと思います。自分は受け身になって、著者の言っていることを1文1文拾っていく感じ。今回の読書は、自分から情報を取りに行く読書です。まるで、著者にインタビューをするように、自分の知りたい事だけ、著者に教えてもらう、そんな能動的な読書をしていきます。
自分の目標を考えて、そして本の全体像から、著者に聞きたいこと、自分に役立ちそうなことを質問形式で考えていきます。
質問がいくつか考えられたら、いよいよ本を読む時間です。質問の答えを本の中から探していきます。今回は時間を10分しか取りませんでしたが、目標や質問が具体的に出ていれば、答え探しにそれほど時間はかかりません。たくさんの方が、自分のお目当ての答えを著者からいただいたようでした。
せっかく読んだ本の内容をすぐに忘れてしまってはもったいないですよね。最後に、本の内容が定着するポイントをお伝えしてイベント終了となりました。
参加された方からは、
・質問の答えが本当に10分で見つかってビックリです。
・本は最初から読まないと効果が薄くなるという思い込みをしていましたが、今回のWSでその思い込みが外れました。ありがとうございました。
・本の読み方、思考の仕方を明文化していただいたように感じて納得しました
・リラックスからはいり、短い時間でポイントを得られ、とてもよかったです。一冊読み切った感じになりました。ほしい答えも得られました(^^♪ありがとうございました。
などなど、短時間での読書に効果を実感された方がたくさんいらっしゃったようです。
なかなか本が読み進まない。読んでも内容をすぐに忘れてしまう。そんな風にビジネス書読書で悩みを持っている方がいらっしゃったら、またぜひ読書ワークショップに参加いただけたらと思います!