[開催レポート]3/17みんなの気持ちを一つにするジレンマ解消法(クラウド入門編)

REWAファシリテーターの奥田です。

2021年3月17日に「板挟みの自分にさようなら!みんなの気持ちを一つにするジレンマ解消法」(長いな。。。)と題して、教育のためのTOC(TOCfE)の思考ツールの1つ、クラウドの入門編をオンライン(ZOOM)で開催しました。今回は40名近くの方にご参加いただきました。ありがとうございます!

クラウドは、相手との対立や自分の中のジレンマに対して、5つの箱に言葉を埋めることでよりよい解決策を考える思考ツールです。

小学生でも使えるくらいシンプルなツールだけど、ドロドロした人間関係の対立の解消もできちゃうすごいツール。このクラウドの使い方を1時間でお伝えしました。

まずは、クラウドの使い方を例としてみなさんにお見せしました。題材は、REWAの代表でもあるひかるさんの事例。ライブハウスの営業を継続するか、営業をやめてしまうか、という、コロナ禍での大変な状況で難しい決断を迫られた際に、クラウドを社員さん達と描くことでどのように問題解決ができたかをお見せしました。

クラウドを描く手順は5つ。
(1)対立する行動を特定する
(2)行動に対する要望(ニーズ)を考える
(3)両者に共通する目標を考える
(4)つながりを声に出して読んでみる
(5)両者が満足する解決策を考える
です。

大事なポイントは、「何をしたい・したくない」という行動レベルだけでなくて、「なぜそれがしたいのか・それをすることでどんなメリットがあると感じているのか(要望・ニーズ)」をしっかり言語化すること。

そして、自分の立場だけでなく、相手の立場(またはもう一人の自分の立場)もしっかり考えて、対話をすることによって解決策を導くことができる。そんなツールなんです。

やり方をレクチャーしたところで、参加者のみなさんには紙とペンを準備してもらって、自分たちの解決したい問題についてクラウドを描いてもらいました。

各ステップの解説してから、参加者のみなさんにはおひとりで自分の問題と向き合ってもらいます。はじめて書く方が多かったと思いますが、みなさん真剣な表情で問題に取り組んでおられました。

個人的な内容なのでどんなことを書いたかはシェアしませんでしたが、親子の対立や学校のお友達との対立について考えた方もいらっしゃいました。

最後に、私が遠方の父親と「運転免許を返納するか・しないか」の対立でもめてた時の事例を紹介しました。あのときは兄弟みんなが本当に困った状態だったのですが、クラウドを描いてから父親と対話することで、いままでお互いケンカ腰でやりあっていたのが、父親にとって何が大切なのかをじっくり話あうことができるようになりました。

こんな感じで、相手に寄り添いながら、お互いの立場を考えながら、対話を深めていくことができる。クラウドはそんな思考ツールなのです。

今回参加いただいた方からもこんな感想をいただきました。

・1回2回3回と、少しずつ段階を踏んで教えてくださるので理解が深まっていくように思いました。
・モヤモヤしていた問題の自分なりの落とし所が深まった
・とてもわかりやすくて役立つ内容でした

多くの方にクラウドを使っていただいて、自分の身の回りの人間関係のモヤモヤを解消してもらって、いつでも楽しく和やかに過ごせる、そんな風になっていただけたらいいなと思います。興味のある方はぜひ参加下さいね!